生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。 しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。 でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。 その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。 ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。 しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。

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シマグワの葉にいたカミキリムシの仲間
シマグワの葉にいたカミキリムシの仲間
Ricoh Caplio GX
  2004.7.31
真夏の炎天下は、虫たちの活動も低調なため、被写体探しは、朝や夕方が適しています。日が傾き始めた夕刻、シマグワの葉の上にいるカミキリムシを見つけ、カメラに収めました。撮影したときから、何処か見覚えのある姿なのですが、種名を思い出すことが出来ません。図鑑で調べれば、すぐに判ると思ったのですが、それでも該当する種が見つけだせません。
 最もよく利用する昆虫図鑑は、実は私も参加して作ったものです。今から17年前に、まだ沖縄の昆虫を本格的に扱った昆虫図鑑がなかったために、初めての沖縄産昆虫図鑑を目指して編纂したものです。それから10年後には増補し、約1,000種程の種類を収めることが出来ました。
 それでも、沖縄に生息している昆虫は、約6,500種とも言われていますから、代表的な普通種を扱ったレベルに過ぎません。ですから、今日のように見覚えのある種類でも、まだ載っていない種が出てきてしまうのです。
 この図鑑を作った当時、本土の昆虫図鑑しかありませんでした。しかし、温帯と亜熱帯では生息する昆虫の種には大きな隔たりがあり、実用的ではありませんでした。何とか、沖縄の実状にあった昆虫図鑑を、子供達に使って欲しいという意気込みでした。教科書にしても、本土の季節や気候を元に編集された内容では、沖縄とではギャップがあります。例えば、本土では梅雨明け直後に夏休となり、昆虫の活動の真っ盛りに当たります。しかし、梅雨明けから1カ月以上経過した沖縄では、乾燥が進み、既に夏枯れという状態になっているのです。
 ところで、このカミキリムシの種名の判る方は、いらっしゃるでしょうか?
 ※徳島のNaoki Ohtsukaさんから、サビアヤカミキリでは?というご指摘を頂きました。タケ類を寄主植物にする種が、何故シマグワにいたのか不明です。近くにも竹は見当たりませんでした。
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2004.7.30
私が沖縄にやって来た26年前の1978年の今日、交通方向の変更がなされました。つまり、それまではアメリカ同様、車が右側、人が左側通行だったものが、現行の車の左側、人の右側通行に改められたのです。
 その前後には、「車は左、人は右」という標識があちらこちらに立てられていましたが、その年に沖縄にやって来たばかりの私にとっては、当たり前のことが表示された不思議な感覚にとらわれました。
 大学の1年の夏休は、7月1日に休みに入るのと同時に自動車教習所に通い、7月30日までの免許取得を目指しました。しかし、右側通行最後の卒業検定で、100名以上の受験者の中で私ひとり不合格となった苦い思い出もあります。
 交通方向の変更の日のことを「730(ナナサンマル)」と呼んでいましたが、その直前に撮影したほぼ同じ場所の写真があります。当然、その写真の走行する車のライトの光跡は右側に赤いライト、左側に白色のライトが写っています。しかし、26年前の写真に比べると車の台数が少なく、やや寂しい写真となってしまいました。
  那覇市内国道58号線
那覇市内国道58号線
Ricoh Caplio GX
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ハナアブを捕食するオキナワアズチグモ
ハナアブを捕食するオキナワアズチグモ
Ricoh Caplio GX Speedlight
  2004.7.28
花の蜜や花粉を求めて、次から次へと昆虫がやって来ます。しかし、そこには美味しい餌と共に危険も潜んでいます。その代表的な危険が、このアズチグモでしょう。花弁に潜み、花にやって来た昆虫を一瞬のうちに捕獲してしまうのですから。ときには、この体長1cmに満たない体で、大型のアゲハチョウまでも捕獲してしまいます。
 このアズチグモの優れている点は、体色や模様に変異の認められることです。基本的に白いのですが、黄色い花に適応した黄色の姿も見ますし、腹部や脚に薄い斑紋が出ることもあります。そして、今日見たアズチグモも白い腹部の一部分に、黄色い筋が見られるものでした。センダングサの雄しべと同系色で、なかなか巧い配色だと思います。
 ところで、この体色、模様は固定されたものではなく、カメレオンのように環境に合わせて変化するという話も聞きます。以前、それを確かめようとして、背景の色の異なる環境に放置してみたことがあるのですが、そのときは顕著な変化は認められませんでした。かなり劇的な変化の幅を持っているのでしょうか?それともわずかなものなのでしょうか?何れ、また調べてみたいと思います。
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2004.7.26
今月の17日にも海外産の動物の移入のことに触れましたが、今では昆虫までもが輸入解禁になってしまっています。今日の写真のように、世界最長と言われる中南米原産のヘルクレスオオカブトさえ、お金を出せば誰でも手に入る時代なのです。こんな巨大昆虫が野外に逃げ、万が一繁殖でもしたら、在来種はどうなってしまうのでしょうか?
 害虫にならない種や、ワシントン条約に抵触しない種は、輸入が可能になったようですが、これでいいのでしょうか?海外だけではなく、国内でも、ふるさと小包などで、カブトムシやクワガタムシが何処でも手に入ってしまうことが不思議です。その種や亜種が生息しない地域で、繁殖を始めたら、生態系への影響は必至です。事実、北海道には分布しなかったカブトムシが、既に定着していたりする例もあるのですから。もう少し見識ある方針を採ってもらいたいものです。
 一時期、文化活動として流行った国蝶のオオムラサキの飼育・放蝶運動が盛んでした。しかし、遺伝子の撹乱を危惧した研究者らの反対で、現在は下火になっています。このオオムラサキよりも遥かに深刻な問題だと思うのですが、このままで本当にいいのでしょうか?
  ヘルクレスオオカブトムシのペア
ヘルクレスオオカブトムシのペア
Ricoh Caplio GX Wide-Converter
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オクラの花
オクラの花
Ricoh Caplio GX
  2004.7.25
夏空の下、畑の片隅に植えられたオクラの立派な花が目立ちます。初めてこの花を見たとき、なかなか見映えのする容姿に、てっきり園芸植物だと思ったのですが、その茎の先端に、あの見覚えのあるオクラの実が付いているのを見つけ、驚いたのを覚えています。
 花は立派で当たり前、ハイビスカスと同じアオイ科の植物なのです。そして、オクラという名前は英語。原産地はエチオピア周辺と、何処までも意外な生い立ちです。
 軽く湯がき、輪切りにして、鰹節と醤油をかけて、あのネバネバ感を味合うのは、極めて日本的な存在だと思っていたのですが、日本国内で本格的に栽培されるようになったのは、1970年代からだそうです。エジプトでは2000年も前から、アメリカでは、現在でも盛んに栽培されているそうです。アメリカ人の食べるオクラ、ちょっと想像出来ませんが・・・
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2004.7.24
最近は、次から次へと新しい野菜を目にします。特に、ハーブやサラダ用の食材が多かったりしますが、今日は意外なものを見つけました。「そばの新芽」というものです。サラダ用に、いろいろな種子をカイワレ大根風に育てたものが流行ってますが、このソバは初めて見ました。
 意外なのは、単にソバの種子だということではありません。子供の頃に、読んだ『おそばのくきはなぜ赤い』という昔話を思い出したのです。
 要約すると、まだ植物が口をきいていた昔、ある冬の日、「むぎ」と「そば」が川の畔いると、白髪の老人が川をおぶって渡してくれと頼むのです。凍えそうな川を見て、「むぎ」は断るのですが、「そば」は必死に老人を川向こうに渡すのです。実は、その老人は作物の神様で、感心な「そば」は春から秋のよい気候のときだけ畑に植えられ、不誠実な「むぎ」は真冬にも畑に植えられるようになったというのです。しかし、「そば」はそのときの凍えた足が、未だに赤いままだというお話です。
 なるほど、ソバは新芽のときから茎は赤いのですね!
  そばの新芽
そばの新芽
Ricoh Caplio GX Speedlight
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シマグワの実
シマグワの実
Ricoh Caplio GX Speedlight
  2004.7.23
シマグワの実が熟しているのを見つけました。2月13日にも、3月34日にも紹介したように、沖縄本島では、一年に何度も花が咲き、実が着きます。地域的な開花や結実のサイクルがあるのでしょうか?それとも、それぞれの株な生理的なサイクルなのでしょうか?
 シマグワの実は、熟し始めると奇麗な赤色になります。さらに完全に熟すと黒みを帯びます。見た目には明らかに赤いほうが鮮やかなのですが、最も糖度の増した状態では、何故黒くなるのでしょう?
 花が昆虫の受粉の恩恵を受けるために美しいのなら、昆虫の惹かれる花を美しいと感じる人との間に、それ程大きな感覚の差は存在しないのかもしれません。一方、このような実は野鳥たちによって食べられ、種子を遠くに運んで貰って、分布を拡げる戦略を採っているのでしょうか?ならば、より熟した状態で最も美しい色彩になるほうが自然だと思います。それとも、野鳥と人間の感覚には、昆虫以上に差があるのでしょうか?
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2004.7.22
いつもの撮影ポイントのひとつで被写体探しをしていると、目の前の草むらから1匹の蛾が飛び立ちました。何度か、飛んではとまりを繰り返していたかと思うと、やがてセンダングサの葉の上に落ち着きました。
 近くに寄ってみると、ヒトリモドキガの仲間のようです。一瞬、シロスジヒトロモドキかと思ったのですが、白帯の向きが縦ではなく斜横向きです。次に思い付いたのが、シロオビホタルガですが、これは石垣、西表島に生息し、沖縄本島では見られる訳がありませんん。しかも、ヒトリモドキガ科ではなくマダラガ科です。
 しかし、そう言えば、ヒトリモドキガ科とマダラガ科の蛾は、どちらも三角形の翅(はね)を持ち、とてもよく似た姿をしています。他人の空似ではありませんが、科が違うのにちょっと面白いことだと感じました。もし、今日見掛けた蛾が、既に知っている種類であったら、こんなことは思いもしなかったに違いありません。
 ところで、この蛾の種名は、事務所に戻って図鑑を開いてみましたが、生憎載っていません。果たして、何という種類でしょうか?と、また何方かからの情報を期待する、ネット頼みをしてしまいましょう。
※早速、昆虫写真家の新開孝さんから、ツマキモンシロモドキではないかとのご教示を頂きました。台湾、中国、インドーマレーに広く分布し、国内では種子島以南の島々で偶産的に記録があるそうです。ということは、ヒトリガ科ですね・・・私は、27年の沖縄生活で初めて見ました。
  ヒトリモドキガの一種
ヒトリモドキガの一種
Ricoh Caplio GX Speedlight
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沖縄本島最北端から与論島を望む
沖縄本島最北端から与論島を望む
NikonD100 Sigma18-125/3.5-5.6 PL-Filter
  2004.7.19
「海の日」の今日、とても大気がクリアで、遠くの島が近くに見えました。山原(やんばる=沖縄本島北部)からは、伊是名島や伊平屋島が西の水平線に浮かんでいますが、状態が悪いと全く見えないこともあります。反対に、今日のような日には、「こんなに近くにあったかな?」と思う程大きく感じます。
 そして、最北端の辺戸岬からさらに北には鹿児島県の与論島が見えます。いつもは、かなり霞んでいることが多いのですが、今日はクッキリと種々の施設まで確認出来ます。業務用ビデオの最望遠端で見ていると、港で作業する人まで見えそうな気がします。
 今年は梅雨明け宣言直前に台風の接近があり、梅雨明け直後もあまりパッとした天気ではありませんでした。それが、今日の大気の状態は、いつもの梅雨明け直後のようにクリアで、気分まで晴れたようです。
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2004.7.18
夏の夜の楽しみのひとつに、山の中の電灯に集まる昆虫を見て回ることがあります。特に今晩のように新月に近い条件が最高です。
 山の中の電灯にもいろいろあります。公園の水銀灯、電話ボックス、自動販売機のサンプル照明、そして忘れてならないのがトイレです。入口にドアがないので昆虫が入り易く、反対にある程度閉じられた空間だから、昆虫が逃げ難いからでしょうか、なかなか効率的なポイントです。さらに、ほとんど白い壁に囲まれ、明るく照明されていますから、とても昆虫が探し易いのです。
 しかし、困ったこともあります。隣の芝生的な先入観かもしれませんが、どうも男性用よりも女性用に集まる昆虫のほうが多いように感じるのです。単に方角的な理由なのかもしれませんが・・・。山の中の深夜のトイレを訪れる人は稀ですが、女性用の入口近くを懐中電灯を手にウロウロしている姿は、どう見ても普通ではありません。夏の夜のヘンな楽しみに間違われたら困りますからねぇ・・・
  電灯に飛来したカミキリムシの仲間
電灯に飛来したカミキリムシの仲間
Ricoh Caplio GX Speedlight
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オオジョロウグモ
オオジョロウグモ
Ricoh Caplio GX Speedlight
  2004.7.17
今日はとても夏らしい一日でした。その夏空をバックに、大きなジョロウグモを見つけました。
 雌成体の体長は50mm前後ですが、長い脚まで入れると20cm以上になる日本最大のクモです。直径2mにもなる網には、ときに、メジロなどの小鳥がかかることもあるそうです。私も体長15cm程のアオカナヘビが餌食になっているのを目撃したことがあります。
 雌と巣は巨大でも、雄は体長わずか10mm弱しかありません。自分の10倍近くもある雌に接近し、交尾を試みるわけですが、動く物すべてを餌とみる雌に捕食されてしまうことも少なくありません。しかし、この巣の雄は無事に雌の背中に辿り着けたようです(オレンジ色の小型のクモ)。
 この巣の近くには、セミやトンボやチョウが豊富ですから、早く成長したのでしょう。小鳥までを食べてしまうのですから、天敵は悪ガキと台風くらいでしょうか?
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2004.7.17
マングースなど、いろいろな移入動物が問題になっていますが、このミシシッピーアカミミガメはその代表のような存在ですね。もう、何処にでもいますから、この種名を思い出さないと在来種のような気持ちにもなってしまいます。
 沖縄でも、ちょっとした池など何処にでもいるのですが、意外と神経質なので、気付かないことも多いようです。少し離れた場所から観察していたり、池の畔で静かにしていると、あちらこちらの水面から顔を出したり、甲羅干しを始めます。
 それにしても、動物の移動による弊害が余りにも軽視されています。何もマングースやイエネコによるヤンバルクイナの捕食だけが、特異な問題なのではありません。ある一定の地域に遺伝的に隔離されてこそ、生物の種というものが誕生するのですから、それを崩壊させてしまう行為を、もう少し考える必要があるのではないでしょうか?
 夏休ももう目前です。今年もまた、本土産のカブトムシやクワガタムシがお店で売られ、外に逃げ出すでしょう。さらに最近では、海外産まで輸入解禁になっていますから、在来種たちの存在の危機は益々増大しています。
  ミシシッピーアカミミガメ
ミシシッピーアカミミガメ
Ricoh Caplio GX
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イツホシシロカミキリ
イツホシシロカミキリ
Ricoh Caplio GX Speedlight
  2004.7.16
ガジュマルの葉の中央にいくつもの虫食い穴が見られます。探してみると、やはりこのカミキリムシが犯人でした。上翅の白い斑紋の数から、このような和名が付けられています。沖縄本島から台湾まで生息しています。
 またこれとは別に、とても近縁なムツボシシロカミキリという種類が、沖縄本島北部から九州にかけて生息しています。こちらは、中央の大きな白斑が、左右2つに分かれていて、合計6個に見えます。
 この近縁の2種類のカミキリムシが同時に見られるのは、沖縄本島北部だけということになります。ムツボシのほうはそれほど数が多くなく、あまり見掛けません。ほとんど同じ植物を食べるので、いつしか同じ葉、あるいは隣り合った葉の上に同時に2種類いるところを撮影してみたいのですが、なかなかそのチャンスは訪れません。
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2004.7.15
26年前に沖縄にやって来た頃は、何を見ても新鮮でした。ちょっとした高台に出ると、彼方には必ずエメラルド色の海が見え、その度に「ハッ」としたものです。また、バナナやパパイヤといった熱帯果実が、庭先に何気なく植えられているのも印象的でした。
 しかし、いつしかその感動も薄れ、次第に当たり前の光景になってきます。昨夜もあるお店で呑んでいると、隣の席の本土から来られた方が「沖縄はいいですよね~!」を連発されます。私に同意を求めてられるのですが、余り素直に「そうですよね!そうでしょ?」とは受け答え出来ません。もちろん、沖縄が好きで暮らしているのですが、観光客のように沖縄の風景に異国情緒を感じることも出来ず、もうそれは日常になってしまっているのですから・・・
 しかし、普段の生活でならば、これも許されますが、仕事の上ではこうはいきません。日本の中にある亜熱帯、温帯や熱帯とは違う「亜熱帯」を映像で表現するのが、仕事のテーマなのですから。常に亜熱帯の自然を客観的に見て、そのエッセンスを抽出する感覚を磨いておかなければ、沖縄に住み続けている意味がなくなってしまいます。
  シマバナナ
シマバナナ
Ricoh Caplio GX WideConverter
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ヤンバルセンニンソウ?の結実
ヤンバルセンニンソウ?の結実
Ricoh Caplio GX
  2004.7.14
キンポウゲ科のクレマチス属は、花もさることながら、その実の姿が面白いですねぇ。2月29日に紹介したビロードボタンヅルなどが典型ですが、身近に見られるヤンバルセンニンソウもなかなかのデザインです。
 生物の姿形は、すべて偶然ではなく必然だとは思うのですが、ときにユニークな風貌に出会うと、何故このような姿形でいなければならないのか?と考え込んでしまいます。
 このヤンバルセンニンソウの実も、見た目のウケ狙いではなく、種子が風に乗って分布を拡げるためのデザインなのでしょう。この姿を美しいとするのなら、それは機能美と言うべきものなのかもしれません。
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2004.7.13
ホルトノキで集団で吸汁していたクマゼミですが、接近して撮影する前にほとんど逃げられてしまいました。しかし、やはり危険に動じないで、いつまでも食事を続けるセミもいました。食い意地の張ったやつだとか、ドン臭いやつだとか馬鹿にしてはいけません。多くの昆虫写真家や研究者は、このような性格の虫に助けられることが多いのですから。
 この写真もまた、コンパクトデジカメによる撮影です。かなりこの機種にも慣れてきて、どのような場合がダメで、どのような場合に優れているか、付き合い方も判ってきました。
 例えば、背景と重なる細い被写体にピントを合わせるのは、かなり苦労することが多いのですが、今日のような太いコントラストのある被写体ではほぼ問題ありません。CCDの感度が意外に低く、森の中や木陰ではついついマニュアルで感度を上げたくなるのですが、ISO400相当ではかなりボケた部分にノイズが感じられます。ISO200までが実用範囲かもしれません。あと、絞り優先モード的に撮ることが多いのですが、この絞りがマニュアルでは3段階の調節しか出来ません。もう少しステップ数を増やして欲しいところです。
  吸汁するクマゼミ
吸汁するクマゼミ
Richo Caplio GX WideConverter
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樹液にやってきたリュウキュウオオハムグリ?
樹液にやってきたリュウキュウオオハムグリ?
Ricoh Caplio GX Speedlight
  2004.7.13
今の季節、沖縄ではセンダンやホルトノキにはクマゼミの集団が見られます。そのクマゼミが吸汁した部分から染み出した樹液を求めて、さらにいろいろな昆虫が集まっています。
 その中で、今日目に付いたのは、このハナムグリ。恐らく、リュウキュウツヤハナムグリだと思うのですが、もし違っていたら何方かご指摘頂けると助かります。クマゼミたちは、人の気配に一斉に飛び立ってしまっても、このハナムグリだけはいつまでも一心に樹液をなめ続けていました。
 昨日に続いて、コンパクトデジカメによる撮影ですが、今日も一眼レフではちょっと難しい状況でした。地上から1.8m程の幹にいたものですから、真下に立って、カメラを頭上に掲げての撮影です。このような場合、一眼レフデジカメでは、撮影時の画像がモニタ表示されず、構図が確認出来ません。しかし、コンパクトデジカメならば、ボディ背後のモニタがファインダ代わりに使えますから、撮影も可能です。欲を言えば、この機種もコンパクト性をやや犠牲にしてでもモニタの角度が変えられると、さらに便利なのですが・・・
※断定は出来ませんが、リュウキュウオオハナムグリの可能性も強いようです。
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2004.7.12
今日は、なかなか夏らしい空が広がっています。深く青い空に適度な積雲が散らばり、ちょうどよいバランスです。正午をかなり回って夕方に近い時刻になっても、まだまだ炎天下です。そのような状況では、昆虫たちもあまり活発に行動しないものですが、キバナコスモスの花には、ひっきりなしにオキナワツヤハナバチが訪れていました。「真っ黒な体で、よく頑張るよなぁ?」と思いますが、あるいは「ツヤ」であることが反射率を上げて、いくらか太陽光の吸収を和らげているのでしょうか?
 このオキナワツヤハナバチは、体長が8~9mmしかない小型種です。最近、コンパクトデジカメの使用頻度が高くなっていますが、このような写真は、一眼レフよりも、このコンパクトデジカメのほうが得意分野なのです。35mmフルサイズ換算で、22.5mmの画角での撮影ですが、一眼レフのレンズですと、最短撮影距離が15~20cm程あります。そうすると、ハチはもっと小さくしか写りません。今日使用した機種は、レンズ先端1cmからピントが合うので、相手に逃げられない限りかなり接近してもピントが合うのです。実際、キバナコスモスの花弁がレンズに触れてしまい困る程でした。
  キバナコスモスに訪花したオキナワツヤハナバチ
キバナコスモスに訪花したオキナワツヤハナバチ
Ricoh Caplio GX WideConverter
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沖縄本島南部玉城村での夕焼け
沖縄本島南部玉城村での夕焼け
Ricoh Caplio GX
  2004.7.11
今日はちょうど夕暮れどきに、沖縄本島南部の海岸にいました。沈む夕陽は見損なったのですが、その後の夕焼けを堪能することが出来ました。
 それにしても、夕焼け空の美しさは何とも言えません。これまで何度見てきたのかもしれませんが、決して見飽きることのないものです。何処か人間の心を揺さぶる何かがあるのでしょう。
 ただ、夕陽や夕焼けの美しさは、余りにも気紛れで、そのときになってみないと判りません。撮影の準備をしていて、何度裏切られたことでしょう。反対に、何度思い掛けない美しさに立ち止まったことでしょう。
 昨日、一昨日と撮影機材の細かい話に明け暮れましたが、今晩は理屈抜きの夕焼けで乾杯!
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2004.7.10
昨日に続いて、また機材の話で申し訳ありません。レンズと同時に購入したのが、82mm径の偏光(PL)フィルター。このサイズの偏光フィルターは既に持っていたのですが、広角レンズ用の薄型タイプの追加購入です。
 というのも、先日購入した12-24mmの超々広角レンズ用にです。基本的に、このレンズ先端にはフィルター取付枠がないため、フィルターは使用出来ないのですが、固定花形フードにレンズキャップを装着するためのアダプターの先端には、そのフィルター取付ネジが切ってあるのです。35mmフルサイズではお話になりませんが、 APS-Cサイズデジタル撮影では使えなくもないと、あるカメラ雑誌に書いてあったのです。
 早速試してみましたが、生憎手許の偏光フィルターは通常タイプで厚みがあり、かなり画面の四隅がケラれてしまいます。厳密には17mm(35mm換算で 25.5mm相当の画角)程度からしかケラレなしでは使えません。そこで、薄型タイプを追加購入したわけです。そのフィルターを装着して広角端の 12mm(18mm換算)で撮影したのが、今日の写真です。やはり、それでもかなりケラれてますね・・・。それでも、1万円強の投資で、 15mm(22..5mm換算)から使用出来るようになりました。しかし、考えてみると、コンパクトタイプのRicohCaplioGXにワイドコンバーターを装着しても22.5mm相当なんですよね・・・
 今年の夏空は、雲が多くていまひとつクリアではありません。例年、梅雨明け直後は雲も少なく本当に抜けるような青空なのですが、やはり、今年の実質の梅雨明けは、宣言のあった23日よりも1週間から10日前だったのかもしれません。
  偏光フィルター越しの夏空
偏光フィルター越しの夏空
NikonD100 Sigma12-24mm/4.5-5.6 PL-Filter
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ツマムラサキマダラ雌
ツマムラサキマダラ雌
NikonD100 Sigma18-125/3.5-5.6 Speedlight
  2004.7.9
また、新しいレンズを買ってしまいました。しかも、何れ無用の長物と化すかもしれない、APS-Cサイズのデジタル専用レンズを。これまで、デジタル一眼レフボディ用には、18-50mmF3.5-5.6を常用していました。この姉妹製品で、望遠側を一気に125mmまで拡大し、ズーム比6.9倍としたレンズです。これによって、著しく大型化すれば魅力は感じないのですが、前レンズが全長67.5mm、重さ250gに対して、今回の新製品は同 77.7mm、385gに留まっていますし、定価も\45,000-です。
 発売とほぼ同時に購入し、早速使ってみました。ズーム比6.9倍というのは、ファインダー像を見ているだけでも、なかなか劇的な変化を感じさせてくれます。しかし、やはり欠点もあります。これまでのレンズの最短撮影距離は25cmで、最大撮影倍率は0.29倍にもなります。それに対して新レンズは、同 50cmで0.19倍です。前レンズの接写性能が突出していた訳ですが、やはり、それに慣れているとやや物足りない気がしてきます。もっとも、前レンズは望遠側は35mm換算で75mmですから、あまり撮影距離は取れず、敏感な被写体のクローズアップ向きではありませんでした。一方、新レンズの望遠端は同 187.5mmですから、結構な望遠接写が可能です。具体的には、今日の写真のようなチョウ、トンボ、セミといった被写体の撮影にも使えそうです。これよりも小さな被写体には、潔く接写レンズに切り換えることにすれば、なかなか魅力的な撮影機材となりそうです。ここしばらくは、このレンズを常用レンズに採用してみたいと思います。
 さて、被写体のツマムラサキマダラですが、1990年頃から沖縄本島に定着し、最も数の多いチョウとなっていましたが、ここ2年程は激減していました。しかし、今年は、その減少傾向が上向きに転じたように感じます。
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2004.7.8
昨日に続いて今日もオキナワクワゾウムシを探してみました。場所も昨日と同じ琉球大学構内ですが、今日はより大きなシマグワの木で2匹の成虫が見つかりました。恐らく、幼虫期は幹の中で過ごすのでしょうから、あまり細い枝や幹では、繁殖出来ないのでしょう。
 昨日のゾウムシもそうですが、今日の2匹も体の模様がくっきりした新鮮な虫でした。ということは、最近羽化したということですから、これから次第に数が増えていくのかもしれません。5月2日25日に紹介したヒラヤマメナガゾウムシもそうでしたが、このオキナワクワゾウムシも体の模様は付着している粉によるもので、新鮮な虫と羽化から時間の経った虫とでは、かなり模様が違います。以前、すっかり粉が落ち、少し艶のある黒っぽい状態で、触角まで失った状態の虫に出会いました。図鑑では、その姿に該当する虫が見当たらず、しばらく悩んだのですが、よくよく観察すると、このオキナワクワゾウムシだったという経験があります。
 今日は擬死されることもなく、自然な状態で撮影することが出来ました。
  オキナワクワゾウムシ
オキナワクワゾウムシ
Ricoh Caplio GX Speedlight
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擬死するオキナワクワゾウムシ
擬死するオキナワクワゾウムシ
Ricoh Caplio GX Speedlight
  2004.7.7
梅雨が戻って来たような空模様が続いています。やはり、夏の虫は亜熱帯の青空が似合います。そして、虫たちも心なしか元気がなさそうに映ります。
 そんな中、オキナワクワゾウムシを探すことになりました。シマグワの枝の樹皮を食べた食痕はあるのですが、肝心のゾウムシがなかなか見当たりません。ちょうど成虫の出現の境なのでしょうか?やっと琉球大学構内の大きめの木で、枝を歩いている1匹に出会いました。
 ちょっと高い枝にいたので、根元にあった石垣の上に登り、邪魔な枝をかき分けていると、目当てのゾウムシがポロっと落下してしまいました。いわゆる「擬死」という行動です。脚を急に縮めて落下し、しばらく死んだように動かなくなることで、天敵を欺いているのだと言われています。
 確かに死んだように見えますが、死んだふりよりも、急に落下して見失ってしまう効果のほうが大きいのではないでしょうか?特に地表に植物が生い茂った環境ならば、効果絶大です。しかし、今日のオキナワクワゾウムシのように、途中の葉にキャッチされてしまったのは、予想外の失敗といったところでしょうか?
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2004.7.3
1週間に渡るTVのロケが終了し、帰途、宜野座村にある漢那ダムに立ち寄りました。ここには、ダム湖の他に野鳥やトンボの観察出来る池があるのです。春先から何度か訪れているのですが、なかなかお目当ての種類には会えずにいました。
 その相手は、タイワンウチワヤンマ。以前は、それ程珍しい種類ではなかったのですが、最近はなかなか姿を見る事が出来ません。なんとか2匹の姿を目撃し、そのうち1匹は撮影することが出来ました。と言っても、それはビデオでのこと。水辺のかなり遠く離れた位置にとまっていたため、スチル撮影はとても無理でした。35mmカメラ換算で、1600mm相当の焦点距離のレンズで、なんとか絵になる世界です。
 スチル写真での収穫は、このムスジイトトンボ。春先にも見掛けたのですが、そのときはかなり神経質で、やはりビデオ撮影しか出来ませんでした。しかし、今回はスチルカメラで、数10cmまで近寄っても、ほとんど逃げません。
 あるいは、これがこのトンボの初めてのスチル撮影かもしれません。かつて、私の勤務先だった大学の資料館の周辺でも、以前は目にすることもありました。あるとき、この鮮やかな水色がファインダーに広がった記憶が残っています。しかし次の瞬間、シャッターを押すのよりも一瞬早く、飛び去ってしまったのでした・・・
  ムスジイトトンボ雄
ムスジイトトンボ雄
NikonD1X Sigma105/2.8Macro X1.4Telecon Speedlight
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アカギカメムシの成虫集団
アカギカメムシの成虫集団
NikonD1X Nikkor10.5/2.8Fisheye
  2004.7.2
6月27日にも紹介したばかりですが、またアカギカメムシの成虫集団を見つけました。前回よりも大きな集団です。しかも、同じ木には他の小さい集団もたくさんありますから、これからさらに大きな集団になる可能性もあります。
 アカギカメムシの成虫集団は、繁殖を終えた成虫が、アカメガシワなどの葉裏に集合して造られます。最初は小さな集団がいくつも見られ、それが分散、集合を繰り返して、次第に多きなものとなっていきます。8月頃に最大規模となることが多いようです。しかし、その間には台風の接近などもあって、いつの年でも簡単に大集団が見られるとは限りません。さらに、大きな集団が造られたとしても、それが観察し易い林道沿いである保証もありません。ですから、運良く大きな集団に出会えた年は、ついつい興奮してたくさんのシャッターを切ってしまいます。
 それにしても、この写真が青空をバックにしたものだったら、より印象的だったに違いありません。例年、梅雨明け直後の空は、雲も少なく大気もクリアなものですが、今年は、梅雨明け直後から雲が多めで、思ったような青空に恵まれません。やはり、台風6号の影響で梅雨明け宣言が遅れたのであって、実質の梅雨明けはその1週間余り前だったような気がします。
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2004.7.1
美しい海を求めて、沖縄本島最北端の辺戸岬を訪れました。確かに、奇麗に見えますが、以前はこの程度ではなかったのです。
 3年前の夏に、やはり撮影のために久しぶりに、ここを訪れて、海の色の激変ぶりに驚いたことがあります。光線の具合かと思い、翌日も、さらにその翌日も、時間を変えて行ってみたのですが、やはり以前のような美しさは見られませんでした。この沖合いのコバルト色から浅瀬のエメラルド色までのグラデーションが、より鮮やかだったのですが・・・
 ちょうどその頃、サンゴの白化現象が話題になっていましたから、やはりここの海もその影響だったのでしょう。何時の日か、またあの美しさを取り戻してくれるときがあるのでしょうか?
 海自体が以前より色褪せてしまっているのは確かですが、このような海や緑の山並を撮影するときに、その色彩をより強調するために、偏光(PL)フィルターを使います。しかし、フィルムカメラに比べて、デジタルカメラはどうもこの偏光フィルターの効果が薄いように感じます。
  沖縄本島最北端辺戸岬の海
沖縄本島最北端辺戸岬の海
NikonD1X Sigma18-50/3.5-5.6 PL-Filter
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