生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。 しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。 でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。 その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。 ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。 しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。

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ノアサガオの花
ノアサガオの花
NikonD1X VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED PL-Filter
  2004.3.31
今日は心地よい陽射しが降り注いでいます。長袖と半袖の過渡期のような陽気の中、目に付くようになってきたのがノアサガオの花。冬にも見られますが、やはりこれくらいの気候のほうがのびのびと咲いているように映ります。
 ノアサガオは、沖縄では何処でも普通に繁茂していますが、それ以外では紀伊半島、四国、九州の南岸地域に限られるようです。アサガオという名前が付いていますが、夕方まで花が開いています。ただ、花の色が午前中は青く次第に赤紫色に変化していくのはアサガオと同じです。
 アサガオの仲間には、ヒルガオ、ヨルガオもありますが、どれもヒルガオ科の植物です。開花する時間帯によって分けられているようですが、ノアサガオはほとんどの時間帯にまたがって花が見られるようです。さらによく似たネーミングにユウガオもありますが、これはウリ科の植物で干瓢(かんぴょう)の原料ですね。
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2004.3.30
朝方は薄日も覗いていましたが、昼前からまた雨が落ち始めました。どうもはっきりしない天気が続いていますが、沖縄でも菜種梅雨という表現はあるのでしょうか?10年振りの夜間断水は当面延期になりましたが、どうせ降るのなら、亜熱帯の梅雨らしくもっとメリハリ付けて降ってくれないものかと思ってしまいます。つまり、思いきって降るか晴れるかのどちらかにして欲しいと・・・
 昨日は、久しぶりに陽が射していましたが、生憎の仕事が重なり、フィールドには出られませんでした。しかし、人間というものは、そのような日のことは余り記憶に残らず、天気が悪い日のことばかり記憶に蓄積していくものなのかもしれません。
 雨に濡れている花でちょっと印象に残ったのが、このヨウテイボク、あるいはオオバナソシンカとも呼ばれます。強い陽射しの下、強いコントラストの光で見るよりも、この花の色が心地よく伝わってくるような気がします。
  ヨウテイボクの花
ヨウテイボクの花
NikonD1X Sigma105/2.8 Macro Speedlight
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イボイモリ
イボイモリ
NikonD1X Nikkor10.5/2.8 Fisheye speedlight
  2004.3.28
山原(やんばる=沖縄本島北部)に生息する天然記念物16種に名を列ねるイボイモリ。扱いは沖縄県指定ですが、種としての歴史の古さはトップクラスです。何しろ、数千万年前の地層から余り変わらない姿で化石が出るのだそうですから。所謂、「生きる化石」という存在です。
 この手の生き物が苦手な方には、グロテスクこの上ない姿かと思いますが、この姿のまま数千万年もの時間を生き抜いてきたのかと思うと、ちょっと感慨を覚えます。そのグロテスクの最大の原因とも思われる胴体に見えるイボ。これは、肋骨などの骨格による突起なのです。
 さて、このイボイモリ、ほとんど夜行性で昼間は石の下などに潜っているのですが、今日はどういう訳か昼間に遭遇しました。曇天とはいえ、珍しいことです。単なる気紛れで、何か異常な行動でなければよいのですが。それにしても、最近はイボイモリの数が減ってしまいました。山原の天然記念物動物の中での種としての古さもトップクラスですが、近年の生息数の減少のスピードもトップクラスです。数千万年も通用してきた姿が、適応出来ないほどの近年の山原の環境の変貌ぶりなのでしょうか?
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2004.3.28
そのもうひとつ撮影したかったのが、このシーンです。春先だけに出現する、金色の毛に覆われたビロードツリアブ。いつもは忙しくなく飛び回って、なかなか落ち着いて撮影させてくれないのですが、珍しく近付いても逃げないで、センダングサの花でじっとしています。「これはちょっと普通の状態ではないな」と覗き込んでみると、「やはり!」オキナワアズチグモに捕食されていました。
 オキナワアズチグモは保護色を活かして、ときにアゲハチョウのような自分の体よりもはるかに大きな獲物をしとめます。一方、ビロードツリアブは、花から花へと飛び回りますから、格好の獲物に違いありません。もっとも、ビロードツリアブのほうも、細長い脚先だけで花に触れ、長い口吻で吸蜜するタイプなので、そう簡単に捕食されはしないようなのですが。
 この珍しいシーンに遭遇出来た幸運を噛み締めながらじっくり撮影したかったのですが、急に暗くなって雨が降り出し、風もなかなか収まってくれず、絶好の撮影条件という訳にはいきませんでした。贅沢を言えば、春らしいうららかな明るい背景でお見せしたかったのですが・・・
  ビロードツリアブを捕らえたオキナワアズチグモ
ビロードツリアブを捕らえたオキナワアズチグモ
NikonD1X Sigma105/2.8Macro Speedlight
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オオシマオオトラフコガネ黒色型
オオシマオオトラフコガネ黒色型
NikonD1X Sigma105/2.8Macro Speedlight
  2004.3.28
ここ1週間、はっきりしない天気が続いて、新緑の季節を迎えている山原(やんばる=沖縄本島北部)の撮影がなかなか実現出来ないでいました。今朝は目を覚ましてみると、心地よい陽が射しています。快晴というわけではありませんが、今日の天気はなんとか持ちそうな気がして、朝から山原に出掛けました。
 新緑の日曜日ということもあり、あまり人の訪れない、それでいて春の昆虫たちの豊富な、とても短い林道に狙いを絞りました。その狙いが効を奏し、オオシマカクムネベニボタル、アマミアオハムシダマシ、チュウジョウコメツキモドキ、リュウキュウウラボシシジミなど、次々と春らしい被写体が現れます。
 そして、その林道の一番奥までやって来たときに、このオオシマオオトラフコガネの黒色型を見つけました。昨年の3月30日にも紹介したように、この黒色型というのは、数100匹に1匹程度の割合でしか出現しないとても珍しい存在です。昨年撮影したのも、今回とほぼ同じ場所です。この林道では、10年近く前、数時間内に黒色型を連続して3匹目撃したこともあり、どうやら黒色型遺伝子の穴場(?)のようです。昨年は、初めてビデオ撮影に成功したのですが、スチル写真は撮れませんでした。今年は、どちらでも撮影することが出来たのですが、ちょうどレンズを向けた頃から雨が降り始め、あまり好条件での撮影とはいきませんでした。もうひとつ、すぐ近くで撮影したいものもあったのですが・・・
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2004.3.27
今日は小雨どころか本降りの一日となりました。北部の水源地にもまとまった雨が降り、明後日から予定されている給水制限が回避されるとよいのですが。
 結構な雨ですが、季節はやはり春、あちらこちらに春を彷佛させる光景が見られます。芽吹きや花など、春を迎えた活き活きとした植物たちの姿が目に付くのですが、中には地味な春も混ざっています。
 針葉樹の花もそのひとつでしょう。既に21日にリュウキュウマツを紹介しましたが、他にも、コノデガシワやモクマオウなど、針葉樹に縁の薄い亜熱帯でも、花期を迎えています。
 針葉樹の花と言えば、本土では、そろそろ花粉症の元凶であるスギの花の季節かと思います。沖縄でも数十年前にはスギの植林が行われた時代がありました。しかし、亜熱帯気候の下では、充分に生育出来ず、花も咲かないのです。これは、自然生態系にとっても人間生活にとっても、却って幸いなことだったと思います。
 さて、このモクマオウ、沖縄では防風林にも用いられ、お馴染みの存在です。ちょうど今、葉先には褐色の花が見られます。一年中、濃い緑色の葉を着けているだけですが、今はその葉の補色に近い色の花に覆われているので、結構コントラストがあります。でも、この地味なものが、花と気付く方も少ないかもしれませんね。
 資料を見ていたら、小笠原では植林されたモクマオウが、花粉症の原因になっているという記述がありました。何故、小笠原だけなのか解りませんが、沖縄でもしそのようになったら大変なことです。何しろ、何処にでもある木ですから。
  モクマオウの花
モクマオウの花
NikonD1X Sigma105/2.8 Macro Speedlight
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色付き始めたカンヒザクラの実
色付き始めたカンヒザクラの実
NikonD1X Sigma APO180/3.5 Macro Speedlight
  2004.3.26
今日は小雨のパラつく一日となりました。新緑の山原(やんばる=沖縄本島北部)の撮影はなかなか実現出来ません。そろそろ、来週分のTVの素材の仕入れもしないとならないのですが、週間天気予報は、傘と雲マークばかり・・・
 そこで、今日も事務所裏での撮影です。今年は遅い遅いと言っていたカンヒザクラも何時の間にか、実が色付き始めています。まだまだ緑の実のほうが多く、赤い実はわずかですが、その中間のバリエーションがいろいろ並んでいて、そのグラデーションを楽しむのも悪くありません。このサクランボはアメリカンチェリーのように黒っぽくなって、やっと甘味が渋みに勝る状態になりますから、口でも楽しめるのはもう少し先のことのようです。
 花や実に目がいきがちですが、今の季節は柔らかな若葉もなかなか魅力的な質感です。「葉桜」という言葉がわざわざあるように、やはり古から桜の若葉の美しさは認識されていたのでしょう。それにしてもその葉桜を際立たせてくれるようなお日様は何処にいってしまったのでしょうか?あるいは、水不足解消のために北部の水源地に思いっきり降ってくれるか、どちらかにして欲しいものです。
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2004.3.25
朝のうちは陽射しも覗き、今日は期待が持てるかとしれないと撮影の準備をしていたところ、昼前から厚い雲が広がってしまいました・・・
 ところで、撮影準備中に急に使ってみたくなったレンズがありました。180mmのマクロレンズなのですが、そう言えばデジタルボディとは余り組み合わせて使ったことがありません。デジタルボディだと、270mm換算で最大撮影倍率は1.5倍と、なかなか魅力的なスペックです。そこで、事務所裏の植え込みで被写体を探してみました。
 天気はどんよりしていますが、気温は高めで、意外に多くの昆虫が活動しています。まず、目に付いたのがタイワントゲカメムシ。真冬でも見かける種ですが、今日はいろいろな植物で活動しています。中でも、このオニタビラコの若い実から吸汁している姿が、活き活き感じられました。
 それからも、キベリヒゲナガサシガメ、アカスジカメムシなど、鮮やかでより魅力的なカメムシに出会い、シャッターを押したのですが、結果的にこの色彩的には最も地味なタイワントゲカメムシの映像に好感が持てました。
  吸汁するタイワントゲカメムシ
吸汁するタイワントゲカメムシ
NikonD1X Sigma APO180/3.5 Macro Speedlight
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ノウゼンハレン
ノウゼンハレン
NikonD1X Sigma18-50/3.5-5.6
  2004.3.24
山原(やんばる=沖縄本島北部)の森は、新緑に輝く一年で最も美しい季節を迎えています。天気のよい日を選んで、その光景を存分に撮影したいのですが、なかなか好天に恵まれません。出来れば、電気工事などに使うバケット車をレンタルして、ビデオのクレーン撮影をしたいのですが、その費用を考えると、確実に好天の日を選ばなければなりません。
 その日の雲行きと週間天気予報を睨む毎日なのですが、なかなか思うようにいきません。厚い雲に覆われた空は、毎日の撮影対象にも影響を与えます。以前にも書きましたが、好天の日には亜熱帯らしい鮮やかな被写体に目が行きますが、曇天の日はどうしても地味な被写体にレンズを向ける傾向があります。そのような中で、曇りの日でも鮮やかで、目に訴える植物の存在が気になっていました。
 それが、このノウゼンハレンの花。キンレンカ、ナスタチウムの名でも知られ、山吹色の花もあります。この朱色の花は、曇天のコントラストの低い光線状態でも、何故か鮮やかな色彩を放ち、目に染みるように感じるのです。庭先によく植えられていることもあって、前々から気になっていたのですが、レンズを向けたのは今日が初めてです。遠くから見るとなかなか魅力的な存在だったのですが、近寄ってシャッターを切ろうとすると、意外にも萎れた花が多く、画面全体を新鮮な花だけで構成するのは難しいことでした。
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2004.3.23
いろいろな樹木の芽吹きラッシュですが、今日はこのモモタマナ。あるいは、コバテイシと呼ばれることもあります。枝が横方向が伸び、大きな葉を広げるので、影を作り易く、沖縄では盛んに植栽されています。
 3日前に紹介したハゼノキもそうですが、若葉と花芽と同時に紅葉した葉と実も見られます。すべての要素が同時に見られるのも面白い現象ですが、このモモタマナが一番美しく感じられるのは、この若葉が完全に開ききったときです。その頃には、ちょうど春先の陽光が、葉いっぱいに注ぎ、とても春らしい光景となります。
 さて、今日は久しぶりに新型のD70による撮影です。そろそろ、この南島漂流記の中でのレポートも終りにしようかと思いますが、現時点での評価をまとめておきましょう。
 D70を単独で使用するには、小型軽量、高機能、安価で高いコストパフォーマンスを発揮します。しかし、D1Xなど他機種のサブボディとして併用する場合は、ストロボ、アングルファインダー、バッテリ&チャージャを別個に用意しなければならず、あまり効率的とは言えません。ましてや、持ち歩ける機材に制限のあるフィールドワークの中では現実的な組み合わせと言えません。早く、真のD1Xのサブボディとなるような機種の発売を実現して欲しいところです。
 一方、内蔵ストロボでも、105mmマクロレンズの最短撮影距離まで、画面全体ムラなく照明されます。もっとも、レンズから離れた位置にある小さな発光部ですから、影の出方などには目を瞑るしかないでしょうが・・・
 結論として、ボディ1台、レンズ1本だけで気軽に撮影するような状況では極めて有用な存在だと思います。
ニコンD70の使用レポートを、「資料室」>「こだわりの道具箱」にまとめてみました。
  モモタマナの芽吹き
モモタマナの芽吹き
NikonD70 Sigma18-50/3.5-5.6 Speedlight
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リュウキュウマツの雌花?
リュウキュウマツの雌花?
NikonD1X Sigma105/2.8 Macro Speedlight
  2004.3.21
山原(やんばる=沖縄本島北部)の森では、いろいろな花を楽しむことの出来る季節です。ついつい、鮮やかな花に目を奪われがちですが、亜熱帯には少ない針葉樹にも花が見られます。例えば、このリュウキュウマツ。
 雄花はよく目立ちますが、小振りな雌花はなかなか気付きません。しかし、その色はなかなか鮮やかで、背景の葉の緑とのコントラストが印象的です。しかし、既に雄花は終わったようですから、これは花ではなく若い実の段階なのでしょうか。
 ところで、この写真、NikonD70と同D1Xの画質比較のために撮影したのですが、同一の設定にしたつもりなのに、露出決定のアルゴリズムが異なるためか、出来上がった映像はかなり違う印象です。最も異なる点は、自然光とストロボ光のバランスです。D70のほうがストロボ光が強く、D1Xのほうが自然光重視といったところです。結局、これでは比較テストにはならず、より自然な感じのD1Xの映像だけをアップしました。
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2004.3.21
昨日は雲が厚く余り撮影日和ではなかったのですが、今日は昼間だけは晴れ間が覗く予報。朝早くから山原(やんばる=沖縄本島北部)に出掛けました。狙いは、アオバナハイノキの花。今月16日に紹介したクロバイの同属近縁種で、和名のとおり青紫色の花を着けます。満開になると、木全体がこの色に覆われ、黄緑、黄色、白などに構成されている新緑の山並の中で、一際華やいだ存在となります。
 ところが、先に触れたように、この美しさが仇となり、林道沿いの木はほとんど持ち去られて、最近では幻の木になりつつあります。残っているのは、なかなか近付けない険しい斜面のような環境ばかりです。従って、林道からは遠い木が多く、よい条件で撮影することは、年々難しくなりつつあります。
 今日も林道の左右を注意しながらゆっくりと車を走らせるのですが、なかなか思ったような木はありません。最も多くの花を着けていた木は、沢を挟んだ対岸の斜面で距離は30m程もあります。木全体は撮影出来ても、花のアップはとても無理です。
 午後には用事があるので、帰路に着いた直後、なんとなく予感がして林道沿いの法面の上にある広場に上ってみました。すると、その広場の隅に小さなアオバナハイノキがあり、ほんの一枝だけ花を着けているではありませんか!超望遠レンズで近寄れば、ひとつひとつの花の構造が判る程度の大きさには撮影出来そうです。こうして、何とか撮影出来たのが、この写真というわけです。
 今日も、新型Nikon D70のテストを兼ねての山原だったのですが、システムが未完成なこともあって、ここ一番というときは、どうしてもこれまでのD1Xに頼ってしまう結果となりました。
  アオバナハイノキ
アオバナハイノキ
NikonD1X VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED X1.4Telecon PL-Filter Speedlight
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ハゼノキの芽吹き
ハゼノキの芽吹き
NikonD1X Sigma18-50/3.5-5.6
  2004.3.20
沖縄本島中部、事務所の周辺のハゼノキが、芽吹きの季節を迎えています。新しい葉と花芽が一斉に伸び始め、春らしさを感じさせてくれます。一方で、同時に紅葉した葉も、まだまだ枝にしがみ付いています。さらに、よく探せば、ところどころに昨夏に実を着けていた名残りの柄も残っています。いろいろなシーズンの痕跡が同居している状態ですが、これはもしかすると亜熱帯に分布するハゼノキ特有の姿なのかもしれません。
 温帯に生育するハゼノキは、やはり秋に紅葉し、冬には完全に葉を落とし、春の芽吹きの時まで、その葉を残しているとは考えられませんから。このような現象は、他の樹木でも広く見られることなのかもしれません。例えば、イイギリ。春先まで赤い実を残しながら、既に芽吹きが始まっているという光景を目にしています。熱帯にまで共通して見られる樹種は、そこでさらに違いを見せているのでしょうか?
 さて、今日は生憎の天気でもあり、新型カメラのNikon D70のテストはほとんどしませんでした。しかし、あれこれと触っているうちに、D1Xのサブボディ、あるいは代わりに使うには、いろいろと問題点が出て来ました。その最たるものが、一昨日の繰り返しになりますが、ストロボの問題です。昆虫など小さな被写体の撮影が多いため、ストロボは頻繁に使用するアクセサリーです。これまでも、SB-50DXという小型ストロボにちょっとした工作をして、マクロレンズの先端に固定できるようにして使ってきました。この際、面倒な露出計算の要らないTTL調光で使用する場合がほとんどです。ところが、このストロボは、新型のD70ではTTL調光出来ないのです。これに代わる新型の小型ストロボの発売予定は、まだ先の6月。そんな高度のTTL調光機能は要りませんから、せめて簡易TTL調光でも出来れば、即戦力なのに・・・と惜しまれます。
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2004.3.19
今日は、ニコンD70の初テスト。いろいろな条件でD1Xと比較テストを試みたいところですが、生憎今日は充分な時間がとれません。そこで、一昨日撮影したルリハコベの花をもう一度狙ってみました。影像による比較というよりも、まずは操作感覚の確認といったところです。
 昨日触れたファインダの見え具合は、明るい条件ですと、それ程不満は感じられません。暗いときなど、悪条件下だけの弱点なのかもしれません。シャッターの感触は、なかなかソフトでD1Xのようにかん高い音質ではありません。その代わりに、ややタイムラグが長く感じられます。フォーカスの速度も、D1Xに比べると、少しモタついたような一瞬が感じられることもあります。
 あと、実際に困ったわけでではありませんが、撮影していて、「アンングルファインダーが取り付けられない」「シンクロターミナルがない」「リモートターミナルがない」などに気付きました。なるほど、こういう点が普及機なのだと変に納得した次第です。きっと、D1Xのサブボディとして使っていくと、このような点や、バッテリー及びチャージャーが共通でないところがネックになるのだろうなと思いました。
 ところで、一昨日に続いて、ルリハコベを撮影していて思いました。なかなか群落の一部を切り撮るというのは難しいことです。「うわ~、いっぱいある!」という見た目の豪華さに興奮して、なかなかまとまりある構図が見えてこないのです。これは、動き回る動物も然り。あれこれと的を絞り切れずに、右往左往しているうちに、全部逃げていたってことも一度や二度ではありませんから。
  ルリハコベ
ルリハコベ
NikonD70 Sigma105/2.8 Macro PL-Filter
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NikonD70&D1X
NikonD70&D1X
Canon Powershot G2
  2004.3.18
ニコンの新型レンズ交換式デジタル一眼レフD70がやってきました。まず、手にしてみての第一印象は、「軽い!小さい!」です。現在使用しているD1Xが1100gなのに対して、595gと半分近い重さ(軽さ?)なのですから、なおさら感じるのでしょう。
 これまで、サイズ&重量的、価格的な理由から、デジタルのサブボディはなかなか持てなかったのですが、これならば実行可能でしょう。価格も定価\150,000実売11万円台という信じられない設定です。ニコンのデジタル一眼レフは、D1で100万円を切り、D100で30万円を切り、そしてこのD70で限り無く10万円に近付き、話題にもなってきましたが、いよいよフィルムカメラと価格的にも対抗しうるところまでやって来たことに、時代を感じます。
 評価すべきところは、サイズと価格だけではありません。スペックを見ても、ほとんどフル機能、シャッターも最高1/8000秒、ストロボ同調1 /5000秒という高機能です。決して、普及機だからといって、わざとスペックダウンして上位機種との差別化を計ったりしていないところに好感が持てます。これは、現時点での唯一のライバル機キヤノンイオスキスデジタルと大きく異なる点でしょう。それだけ、ニコンがこの小さなD70に込めている思い入れの大きさが感じられます。
 現行のニコンデジタル一眼レフのラインナップの中で、対極にある最上位機種D1Xと比較するのは酷というものですが、スペック差はそれ程大きく感じられません。逆に、ストロボが内蔵されているアドバンテージさえあります。しかし、実際に操作してみると、スペックに表れない部分にその差が感じられます。まず、ファインダーの見え具合。ペンタプリズムではなくミラーを採用したためか、暗くクリア感がありません。また、フォーカスエリアの表示も、LEDの赤い照明の影響がファインダの広い範囲に出てしまうのも高級感を欠きます。そして、各ダイアルやボタンの操作感も、やはり軽い感じがします。しかし、定価で4 倍程も異なるボディの最大の違いがこの操作感だとしたら、D70のコストパフォーマンスの高さは驚異的と言えるでしょう。
 最大の難点は、このボディの機能と言うよりも、メーカーの開発思想的な部分なのですが、外付けストロボのTTL調光規格がまた変更になったことです。便利な新機能が採用されるのは結構なのですが、これまでのストロボでは、TTL調光さえ出来ないのです。これは、デジタルボディが出たときに、これまでのフィルムカメラ用ストロボではTTL調光出来なかったのに続く、ユーザーサイドの損失です。しかも、新しい小型の外付けストロボの発売予定は6月というのも頂けません。
 最後はメーカー批判になってしまいましたが、そのような部分に目を瞑っても、余りある魅力に包まれた新機種です。明日のテスト撮影の結果が、今から楽しみです。
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2004.3.17
先週末の山原(やんばる=沖縄本島北部)では、全く天気に恵まれませんでしたが、帰ってきた翌日から晴天続きです。全く皮肉なものです。
 今日の散歩では、道端にルリハコベの小さな群落を見つけました。ですが、こういう撮影のときは薄曇りくらいがちょうどいいのになぁと思っていたところ、巧い具合に雲がかかってくれました。陽が陰ると、花のルリ色が目に染みるようです。
 園芸種の華やかさも嫌いではありませんが、草むらや道端に何気なく生えている、このような植物にも気を引かれます。しかし、このような花には、往々にして皮肉な名前の付いていることがあります。オオイヌノフグリ、コメツブウマゴヤシなどなど・・・それに対して、このルリハコベの命名は、ストレートにその姿を表していて、好感がもてます。
  ルリハコベの花
ルリハコベの花
NikonD1X Sigma18-50/3.5-5.6 PL-Filter
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クロバイの花
クロバイの花
NikonD1X VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED
  2004.3.16
新緑に輝く山原(やんばる=沖縄本島北部)の森。スダジイ、オキナワウラジロガシやタブノキなどが優占樹種の森の山並は、明るい黄色から深い緑までのグラデーションに覆われています。そのような森の樹冠部に、一際明るい色の塊が混ざって見えます。これが、その白い塊の正体、クロバイの花です。こんな純白の花に、「黒」という命名されているのが、ちょっと不思議な気がします。
 台風の度重なる襲来を受ける沖縄では、森の樹々は20m前後にまでしか生長しません。そのような樹冠部で花を着ける植物はそう多くありません。遠くから見ると白い塊にしか見えませんが、近くで見ると、小さな花が集合した房状の花であるのが判ります。イメージ的には、何処か北国に相応しいく、亜熱帯の森にはちょっとミスマッチな感じもします。ただ、このようにディテールが見えるような環境で、開花している木は稀にしかありません。
 このクロバイは、ハイノキ科の植物ですが、この時期やはり山原の森で目立っている花木があります。アオバナハイノキという同じくハイノキ科の種で、和名のとおり薄紫色の花を着けます。黄色い雄しべとのコントラストが美しく、なかなか人気の高い樹種です。このアオバナハイノキは、クロバイにように大きく生長せずに低い枝に花を着けます。そのために、園芸愛好家や業者に持ち去られ、道路沿いで咲き誇るアオバナハイノキを撮影出来るポイントはほとんどなくなってしまいました。
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2004.3.14
山原(やんばる=沖縄本島北部)からの帰り際に立ち寄ったダム公園で、小さな発見がありました。ヒメユズリハが沢山の花を着けていました。ユズリハと言えば、お正月の神事などに使われることや、鮮やかな赤い葉柄が印象にありますが、花を見たのはこれが初めてです。
 なんて表現したらよいのか、ちょっと不思議な造りです。ひとつひとつの花の形は、まるで子供の描く絵のようです。しかし、柔らかな花弁もなく、雄しべや雌しべも見当たらない、何処か造り物のようにも思えます。それとも、これからさらに形が変化するのでしょうか?時間が出来たら、もう一度確認しに行きたいと思います。
 さて、一般に写真やビデオの撮影で重要な条件は、晴れか曇りか雨かなどの天気だと思われがちです。しかし、この何れであっても、それぞれの天気に相応しい撮影の仕方があります。実際の撮影で、特に小さい被写体を相手にする場合、一番困るのは風なのです。夕暮れの風の中、揺れのなかなか収まらないヒメユズリハの花を鮮明に写し止めるのは、思いのほか厄介な作業でした。
  ヒメユズリハの花
ヒメユズリハの花
NikonD1X Sigma105/2.8 Macro Speedlight
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コノハチョウ
コノハチョウ
NikonD1X VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED
  2004.3.14
3日間、山原(やんばる=沖縄本島北部)にいましたが、結局ほとんど晴れ間には恵まれませんでした。それでも、今週のTV用の素材集めのために、小雨の合間をぬって、春を感じさせる植物を探しては、撮影してきました。午後には、雨も頻繁になり光量も落ちてきたので、帰路についた直後、車の前を横切ったのがこのコノハチョウです。
 今年に入り、既に2月末にコノハチョウの成虫を目撃しています。しかし、その日は好天で気温も高く、活動的だったので、ほんの一瞬目にしただけで姿を消してしまいました。皮肉なことに、3月中旬の今日は、薄暗い小雨模様で余り活動的ではありません。そのために、今年初めて、ゆっくりとレンズを向けることが出来ました。足場の悪い斜面で、光量も不充分と決して恵まれた撮影条件ではありませんでしたが、ブレ補正レンズに助けられて、鮮明な画像が得られました。どうも最近、このレンズに頼ることが多いようです。
 さて、このコノハチョウ、破れもなく、翅の前端と後端が反り返っているところから、羽化間もないと思われます。成虫越冬するコノハチョウですが、いよいよ本格的な活動期に入ったようです。今年は、コノハチョウをテーマにした撮影を予定していますが、これからどのようなカットが撮れるでしょうか?
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2004.3.13
久しぶりの山原(やんばる=沖縄本島北部)はすっかり春本番なのですが、生憎の天気のためか、昆虫の活動は低調です。いつもであれば、昆虫のよく飛来するシマイズセンリョウ、ハクサンボク、トベラなどの花を探しても、ほとんど昆虫の姿はありません。
 そのような状況でやっと見つけたのが、このハサミムシの仲間。小雨降る夜に、ハクサンボクの花でのことです。雄しべの葯(やく)に口吻を付けていますから、花粉を食べているのでしょう。この写真のハサミムシの種名は判りませんが、ハサミムシの仲間と言えば、昆虫食のイメージがあります。ですから、このように植物食のシーンは珍しく思い、雨の中撮影してみました。尤も、植物食の昆虫に限らず、雑食性の昆虫でも、しばしば花粉を食べるシーンに出会います。植物の中でも、花粉はきっと栄養に富んだご馳走なのでしょう。
 これまでハサミムシに抱いていたイメージは、尾端のハサミや捕食性などの性質から、どちらかと言うと獰猛なものでした。しかし、花にやって来た、黒い円らな瞳(?)の主は、ちょっとこれまでのイメージとは違うものでした。
※その後の調べでは、スジハサミムシの幼虫のようです。
  ハサミムシの一種
ハサミムシの一種
NikonD1X Sigma105/2.8 Macro Speedlight
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オオトモエ
オオトモエ
NikonD1X Sigma18-50/3.5-5.6 Speedlight
  2004.3.13
気温も上がり、夜間、電燈に飛んで来る昆虫の数も明らかに増えてきました。昨夜から今朝にかけて見た、灯火飛来昆虫の中で最も大きかったのが、このオオトモエ。夜だけでなく昼間も見かける、結構ポピュラーなガの仲間です。ところで、このオオトモエの姿を見る度に不思議に思うことがあります。
 前翅と後翅の後端の少し内側にある不思議な模様です。どちらもまるで千切れたような凹凸模様、しかもご丁寧に陰影まであって立体的に見え、まるでだまし絵のようです。この模様は、一体どのような意味があるのでしょうか?実際の体の大きさよりも小さく見える効果があると思うのですが、動物の世界では相手に自分の体を出来るだけ大きく見せようとするテクニックはいろいろと発達していますが、逆に小さく見せる利点は何処にあるのでしょうか?かと言って、体の存在を背景に埋没させてしまう分断模様とも違うようです。
 前翅中央の大きな偽の目玉模様も、ちょっと気になります。普段は隠しておいて、急に見せて相手を驚かせる大きなものでも、小さな何時も見せておく囮の攻撃目標でもない、大型でいつも見えている目玉模様。尤も、このような目玉模様は、イボタガやヤママユガ科などでもありますから、これはよしとしましょうか。
 一見、カムフラージュや威嚇などの防衛行動を思わせる模様を持ちながら、具体的にどう解釈してよいのか解らない不思議なアレンジなのです。
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2004.3.12
免許の更新、確定申告などをクリアして、2週間ぶりの山原(やんばる=沖縄本島北部)です。久しぶりの山原は、すっかり新緑の季節を迎え、春の花があちらこちらに咲いています。
 春の花として取り上げるのには、ちょっとイメージが違うかもしれませんが、目に止まったのがこの食虫植物のコモウセンゴケ。崖などに貼り付くように生えている地味な存在ですが、今の季節、鮮やかな赤色がよく目立ちます。さらに近付いてみると、放射状に広がった葉の中心から細長い茎が伸び、先端にたくさんの蕾を着けています。中には、既に小さな白い花が見られる株もありますが、開花のピークはもう少し先のようです。
 食虫植物というとちょっと獰猛なイメージを抱くかもしれませんが、粘着質の葉に獲物が捕らえられていることは稀です。ときおり、小さなハエやカが見られる程度です。食虫植物と言っても、主な栄養は根から得て、捕らえた昆虫からの栄養は補助的なもののようです。実際はとても粘着性の高い葉なのですが、本来の目的のためには余り機能していないようです。それよりも、枯枝や枯葉をたくさん捕らえていて、撮影のためにそれを取り除くに、いつも苦労します・・・
  コモウセンゴケ
コモウセンゴケ
NikonD1X Nikkor10.5/2.8 Fisheye Speedlight
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ブーゲンビリア
ブーゲンビリア
NikonD1X VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED PL -Filter
  2004.3.11
ブーゲンビリアといえば、ハイビスカスと並んで、沖縄でよく目にする園芸植物でしょう。ハイビスカス程ではありませんが、ピンク、赤、オレンジ、白などのバリエーションが見られます。
 熱帯、亜熱帯の植物がたくさん輸入され、鮮やかで目を引く園芸植物はたくさんありますが、その華やかさは期間限定のものがほとんどです。けれど、このブーゲンビリアは一年中楽しませてくれますし、まとめて植わっていると、より華やかなイメージになります。
 とてもポピュラーな植物になっていますから、ご存知の方も多いと思いますが、通常花だと思われているところは、実は蕚(がく)なんですよね。本当の花は、その鮮やかな顎の中に見えている、クリーム色のロート状のかなり小さな存在なんです。
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2004.3.10
今日も気持ちのよい青空が広がっています。そんな青空によく映えるのが、このイペーの黄色い花。この1週間程で、急に目にするようになってきました。補色関係なので目立つということもありますが、この大振りなクシャクシャ、フワフワした花の雰囲気が、春の麗らかさに合っていて、何処か気分が軽くなるような気がします。
 数日前から、澄んだ青空バックに撮影をしようしようと思いながら、なかなかタイミングが合いませんでした。今日も、雲の少ないことを確認して事務所を出たのですが、建物の影になって巧く陽が当ってなかったり、一番見映えのする花が電線と重なってしまったり、撮影地点が交通量の多い道路のカーブで思ったアングルが得られないなど、スムースに事は運びませんでした。
 それでも、車の合間を縫って、手ブレ補正レンズの手持ちで何とか撮影することが出来ました。ファインダーを覗いてみて、これまでとちょっと印象が違ったのが、花の造り。昔あったような黄色いティッシュペーパーをクシャクシャに丸めたようなイメージだったのが、このようにロート状の花が集合しているのが意外でした。
 南米原産で、他にも花の色のバリエーションがありますが、この色が最もポピュラーなようです。「イペー」が標準的な名称ですが、沖縄では、方言で「とっても」「たくさん」を意味する「イッペー」と書かれたり、呼ばれてたりすることも少なくありません。
  イペーの花
イペーの花
NikonD1X VR Nikkor80-400/4.5-5.6ED PL-Filter
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ナンゴクネジバナ
ナンゴクネジバナ
NikonD1X Sigma105/2.8 Macro Speedlight
  2004.3.9
今日はなかなか魅力的な青空が広がっています。ですが、いろいろ用事が重なり、ゆっくりと撮影に出ることが出来ません。食事に出た帰りに、いつもの散歩コースの琉球大学に寄ってみました。
 まだまばらな芝生の中に、2株だけですが、ナンゴクネジバナが花を着けているのを見つけ、ちょっと明るい気分になりました。春の典型的な花ということもありますが、とても好きな花のひとつなのです。
 こんなに小さいのに、ひとつひとつの花はちゃんとランの形をしています。それにその小さな花が螺旋状に咲いていくのです。誰がこんなことを考え付いたのでしょう?地球上に存在する生き物は自然選択(淘汰)の結果なのは解りますが、こんなデザインの生き物を見ていると、本当にそれだけなのだろうかと思ってしまいます。それに、花の先端の紅色も、なかなか憎いワンポイントです。
※この写真をご覧頂いた方から、右巻きと左巻きが1本ずつ並んでいるとメールを頂戴しました。確かにそうですね~!気付きませんでした・・・
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2004.3.7
朝は厚い雲に覆われていた空ですが、午後からはときどき陽が顔をのぞかせるようになりました。まだ青空が広がる程の回復ではありません。
 ときどき射す薄日に照らされて鮮やかな黄色が、あちらこちらの畑や庭で目立ちます。一般的には菜の花ですが、これまでにも紹介してきたように、沖縄の場合はほとんどがカラシナの花のです。車を運転していても、ときどき鮮やかな黄色い塊が目に飛び込んできて、ハッとします。ところが、車を停めてレンズを向けてみても、ファインダー全体が黄色に占領されてしまい、イマイチ魅力的な画面構成になりません。もっと大きな画像で、細部まで見せられるのならば別ですが、どうも単調な画像になってしまいそうです。
 ところが、今日見た光景は、比較的広い畑のほとんどがダイコンの白い花に占められていて、隅のほうにカラシナの黄色い花がかたまって見られます。ちょっとしたコントラストが魅力的で、薄日が射すのを待って数枚のシャッターを切りました。薄日が射すと、それまで何処かに隠れていたモンシロチョウが、数10 頭もまとまって舞います。しかし、そのほとんどが白いダイコンの花の上を舞い、カラシナにはほとんどやって来ません。そのために、実際には写っているにもかかわらず、全く識別できない結果となってしまいました。
  カラシナとダイコンの花
カラシナとダイコンの花
NikonD1X Sigma18-50/3.5-5.6 PL-Filter
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サルスベリの実
サルスベリの実
NikonD1X Sigma105/2.8 Macro Speedlight
  2004.3.7
昨夜までは晴れの予報が出ていたのですが、いざ明けてみると、今日も相変わらずの曇天です。1週間前から、晴れ間が出たら、2月29日に紹介したビロードボタンヅルの実を青空バックで撮影しに行きたいと思っているのですが、なかなかままなりません。
 そこで今日もいつもの散歩コースを歩くことにしたのですが、こういう天気ですとどうも地味な物に目を向ける傾向があります。綺麗なものは、より綺麗に撮るために好天の日に残しておこうという心理でしょうか?
 そんな目線で歩いていたら視覚に飛び込んできたのが、このサルスベリの実の塊です。サルスベリと言えば、和名の由来でもあるツルツルの幹と、ピンクや白や薄紫の花が印象的です。しかし、その花の後にこのような実が出来ることなどほとんど記憶にありませんでした。弾けた実の中にはまだ種子が残っていて、枝を揺すると風に舞うように散っていきます。曇天の寒風の中で出会った小さな発見でした。
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2004.3.6
また寒い曇天に逆戻りです。今日は三寒四温の「三寒」のほうのようです。そんな寒空の下、ホルトノキにとまるサシバを見つけました。
 このホルトノキの下には小さな川が流れていて、その土手に出没する獲物を狙う格好の場所のようでした。さらに近くには道路もあり、ときどき車が行き来するのですが、ほとんど気にせずに獲物狙い没頭している様子でした。恐らく、これから北の地方に渡っていくための栄養補給に余念がないのでしょう。
 サシバは沖縄で最も身近に見られる猛禽類です。しかし、その姿を見ていると必ずしも一般的なイメージとは、異なる面もあります。まず、獲物というと小鳥や小型の哺乳類を思い浮かべますが、ネズミは捕食するようですが、意外にも大型のバッタなど昆虫を食べているシーンにしばしば遭遇します。また、暖かい時期は本州などで繁殖し、冬は東南アジア方面に渡りをすると言われてますが、東南アジアまで移動せずに沖縄で越冬するサシバもかなりの数に上ります。
 ところでこのサシバ、北への渡りの準備をしながらも、暖かくなったり寒くなったりで、旅立ちのタイミングを計りかねているのかもしれません。
  サシバ
サシバ
NikonD1X Nikkor70-300/4-5.6ED X1.4Telecon
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ほぼ満月
ほぼ満月
NikonD1X Sigma500/4.5 X2Telecon
  2004.3.5
今日は1週間ぶりの快晴の一日。昼間の青空も夜の星空も久しぶりのような気がします。1月下旬から約1カ月間、ハナサキガエルの産卵行動を追っかけていましたが、その待ちに待った産卵の行われたのが、ほぼ新月の晩でした。そして、今晩久しぶりに晴れ上がった夜空にはほとんど満月に近い月が輝いています。既に、産卵の晩から半月が経ったことになります。まだつい最近のことのように思っていたのですが、早いものです。
 一般的に、春先の気温の変化を三寒四温と表現しますが、生き物達の活動は一気に活発化します。これまで、寒い季節に被写体探しに苦労していたのが嘘のように、撮影したいものだらけとなります。この時期は、天気がよければすぐにでもフィールドに出掛けて行きたい衝動にかられるのですが、なかなか巧くはいきません。フリーランスの身とはいえ、確定申告など年度末の忙しさが重なってしまいます。
 次に心に余裕をもって空を見上げたときは、痩せた月になっているかもしれません。
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2004.3.4
昨日に続いてのシマグワの花です。今日の午前中、改めて花を観察したところ、昨日撮影したものは、雄株の雄花とその蕾のようでした。顆粒状と房状の中間の状態も見つかり、さらに隣の株を見ると、こちらには正に桑の実をダイエットしたような花がたくさん着いているではありませんか。つまり、今日の写真が雌花のようです。
 これでシマグワの雄花と雌花の区別がつき、すっきりしたのですが、図鑑に書かれている雌雄異花同株というものも是非見てみたくなりました。どのような状態で、同じ株に雄花と雌花が並んでいるのでしょうか?
 九州南部からインド東部に分布するものをシマグワと分ける場合と、朝鮮半島から日本本土で見られるヤマグワと同種とする見解もあるそうです。別種であっても、両種は極めて近縁に当る訳ですが、東京の高尾山辺りでは、ヤマグワの花は5月初旬頃に見られるそうです。従って、沖縄では約2カ月早い開花ということになります。
 4日ぶりに晴れ間が戻ってきました。しかし気温のほうはまだまだ低く、今日の撮影でも、風が止むのを待っている間の寒かったこと!
  シマグワの雌花
シマグワの雌花
NikonD1X Sigma18-50/3.5-5.6 PL-Filter
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シマグワの花
シマグワの花
NikonD1X Sigma105/2.8 Macro
  2004.3.3
寒く天候が芳しくなくても、植物たちを見ていると、着実に春に向かいつつあります。2月13日に、シマグワの芽吹きを紹介しましたが、もう若葉もかなり展開しています。そして、花がかなり目立つようになりました。
 風媒花だけあって地味な花なのですが、撮影していて、花の形の違いが気になりました。花柄の先に顆粒状のものが着いているのと、房状のものが着いているのと2タイプあります。雄花と雌花の違いなのか、あるいは顆粒状が開いて房状になるのでしょうか?後者であれば、その中間の状態があるはずだと思い、探してみたのですが、これだと思えるものも見当たりません。結局、肌寒さと雨にめげて、早々に引き上げてきてしまいました。事務所に戻って図鑑を見れば判るだろうと・・・
 ところが、図鑑を開いてより混乱してしまいました。「雌雄異株だが、雌雄異花同株も見られる」とあります。生憎、雄花と雌花が両方とも載っている図鑑も手許にはありません。
 外はまだ雨が降り続いていますし、そろそろ薄暗くなってきました。明日また改めて確認しに行こうと思います。あるいは、これをご覧になった親切な方が教えてくださるかもしれません。
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2004.3.3
このまま一気に暖かくなるのかと思っていたら、また寒い日が戻ってきました。さらに一昨日からは、それに雨まで加わり、すっかり冬へ逆戻りです。まぁ、これも三寒四温の一部なのだと思いますが、せっかくの桃の節句は、もう少し麗らかな天気であって欲しかったと思います。
 肌寒い中、いつもの散歩コースの琉球大学の構内へ足を運んでみました。キャンパス内のカンヒザクラは、もうほとんどが葉桜になっていますが、よく探すと少し花の残っている株も見受けられます。ですが、残っている花に、あの満開の頃の華やかさを求めるのは可哀想というものです。それよりも意外な美しさを感じさせてくれたのが、この花弁の散った直後の状態です。鮮紅色の顎(がく)と雄しべが、ちょっとした花のように見えます。
 しかしこの姿を見せてくれるのも、ほんの一瞬で、間もなくサクランボへと変身することでしょう。早い株では、若葉の間から緑色のサクランボがたくさん顔をのぞかせているものもありますから。
  花弁の散ったカンヒザクラ
花弁の散ったカンヒザクラ
NikonD1X Sigma105/2.8 Macro
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