生まれてから19年間過ごした東京ですが、どうも都会の生活は苦手で落ち着かないものでした。そして、その東京よりも長くなった沖縄での生活が続いています。 しかし、長いからといって、その土地の人になることは出来ません。こうしてみると、本当に自分自身の落ち着ける居場所は何処にもないような、そんな気もしてきます。 でも、これからも沖縄に住み、あちらの島やこちらの島を転々としながら、野生動物たちの撮影を続けていくことに変わりはないでしょう。 その仕事にしても決して要領のよいものでなく、いつもどこかワンテンポずれたことばかりのように感じます。 ゆったりと流れていく時の中に浮かぶ、南の島での毎日を少しずつ紹介できればと思います。 しかし元来が怠け者で、夏休みの絵日記もまともに付けたことのない性格、どれくらいのペースで更新できるかは、当の本人にも全くわかりません。

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沖縄生活も40年目に入りました。
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コスモスとセイヨウミツバチ
コスモスとセイヨウミツバチ
NikonD1X Sigma15/2.8Fisheye Speedlight
  2002.2.26
今日も引き続きポカポカ陽気です。そこで、昨日の雪辱戦という訳で、再び琉球大学にミツバチを撮影しに行ってきました。今日も約50カット。昨日よりもかなり歩留まりが上がり、なんとか、空中に静止しているミツバチの姿を捉えることが出来ました。
 もうすぐそこに迫っているシーズンインのためのトレーニングキャンプのようです。このような撮影には、デジカメは打ってつけです。練習のためにいくら撮影してもフィルムが無駄になりません。そして、その場で液晶モニタで結果を確認して、撮影の感覚を調整出来るのですから。
 しかし、デジカメもよいことづくめではありません。この撮影をしていて、厄介な問題に気付きました。それは、CCD表面へのゴミの付着です。このように青空をバックに撮影した部分を拡大して見ると、無数の小さなゴミが写っています。フィルムをスキャナーでデジタルデータ化すると、そのゴミの多さに閉口しますが、これまではデジカメならば問題ありませんでした。ところが、レンズ交換式のデジカメの場合は、レンズマウントなどからゴミが入ってしまうのです。これまでにも噂は聞いていましたが、これほどのものとは思いませんでした…
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2002.2.25
日中23℃近くまで気温が上がった今日は、小春日和といった陽気でした。しかし言うまでもなく、小春日和は秋の日の例えです。
 そしてまた、この陽気の下で咲き誇っているのは秋桜=コスモスの花。何処までも、季節外れの取り合わせのようですが、紛れもなく今日の琉球大学の構内に広がっていた光景です。折しも、入試を終えた本土からとおぼしき受験生が、「コスモスって、秋の花よねぇ?」と言いながら、脇を通り過ぎていきました。
 コスモスの花には、引っ切りなしにセイヨウミツバチが訪れていました。花に舞い降りる瞬間を捉えようと思って、50カット近くシャッターを切ったのですが、残念ながら頭の中に思い描いたような映像は1枚も捉えられませんでした。しかし、これは昆虫の出現し始める、言わば私たちにとってのシーズンインにいつも経験することなのです。微妙なタイミングを要する撮影は、数カ月のオフシーズンの後では、どうしても巧くいかないのが常です。
  コスモスに訪花したセイヨウミツバチ
コスモスに訪花したセイヨウミツバチ
NikonD1X Sigma15/2.8Fisheye Speedlight
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ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナ
NikonD1X Sigma500/4.5 X1.4Telecon SpeedlightX2
  2002.2.15
今年初めてのヤンバルクイナです。通常、12月から翌年の2月くらいまでの低温期には、夜間樹上に登る行動はほとんど見られなくなります。亜熱帯とは言え、冬場の樹上の吹きさらしでは、さすがに体温の維持が難しいのでしょう。
 そのような理由で、この時期にヤンバルクイナを目にすることはほとんどありません。そのため、夜になってもヤンバルクイナを探すことも滅多にしません。それでも、この晩は比較的気温も高く、タイワンクツワムシなどの虫の音も聴こえていたので、あるいはと思い探してみる気になったのです。ライトで木々を照らしながら、林道を走ること約1時間。道路から見下ろす谷間に伸びるスダジイの幹で休むヤンバルクイナを見つけました。北風を避けられるような環境故、真冬でも樹上に上がっていたのかもしれません。
 ところで、この撮影地点は、1月27日にノネコに食われた思われるサシバの死骸を見つけた場所から1km程しか離れていません。そして、この撮影をした日の朝、すぐ隣を走る林道で、再び同じような状況のサシバの死骸を見つけてしまいました。このような環境に生活する目の前のヤンバルクイナが、今年一年無事に生きていけるのだろうかと不安を感じながら、深夜の林道でシャッターを切りました。
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タブノキ
タブノキ
NikonD1X Sigma15/2.8 Fisheye
  アカメガシワ
アカメガシワ
NikonD1X Sigma15/2.8 Fisheye<br>
 
2002.2.14
まだまだ寒い日の続く毎日ですが、山原(やんばる)の森では、既に新緑の兆しが認められます。山並の所々、冬を越した濃い緑の中に、ポツポツと明るい緑色が混ざるようになってきました。
 そして、もっと低い私たちに身近なところでも、何種類かの樹々の芽吹きが目を引きます。その代表がタブノキとアカメガシワです。どちらも、美しい赤色系のため、遠くからでも目立ちます。
 タブノキは、ピンク色の薄い鱗を何枚も重ねたような芽が、日に日にニョキニョキと伸びていく様子が感じられます。他の季節には何処か地味で代わり映えのしないタブノキが、唯一その存在を主張している時季でもあります。
 アカメガシワの新芽も、これが植物かと思う程、鮮やかで濃い色彩です。12月頃になると、かなりの葉が落ちまばらになります。それでも完全に落葉することはなく、黄色っぽい葉を残しながら冬を過ごします。そして、春が近付くと一旦すべての葉を落とし、すぐにこの鮮紅色の芽を展開し始めます。一年を通して青々とした葉を付けている樹木の多い亜熱帯の森の中で、珍しくメリハリのある変化を見せてくれる種と言えます。今の季節であれば、和名の由来も容易に理解出来るのですが、間もなく枝全体が緑の葉に覆われるようになると、「赤芽」の特徴は完全に消えてしまいます。
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2002.2.5
雑誌の取材で山原(やんばる=沖縄本島北部)に3日間入っていました。満開のヒカンザクラにやって来るジャコウアゲハ、ミツバチ以外の昆虫はほとんど目に付きません。そのような中、ハラビロカマキリの幼虫を樹上で見つけました。
 ふとその昔、大学院の修士論文でこのハラビロカマキリをテーマにしたのを思い出しました。メインテーマはあの共食いを伴う配偶行動だったのですが、それに先立って生活史を調べました。
 そのときに、実に不思議なことに気付きました。沖縄本島では、春と夏に成虫が出現するのですが、これが普通言われている年2化(世代)とは違うのです。春出現した成虫から生まれた次世代の成虫が夏に出現する訳ではなく、年に1回成虫が出現するというサイクルをそれぞれ独立して繰り返しているのです。つまり、外部形態からは同種と見えるハラビロカマキリが、実は遺伝子の交流のないまま2つの独立した生活サイクルを営んでいるということになります。何故このようなことになったのでしょうか?あるいは、年によっては、気候によっては、それぞれの成虫期がオーバーラップすることもあるのかもしれません。
 この写真の幼虫は、昨秋に孵化(ふか)して、今春成虫になるものです。しかし、冬期には餌がほとんど捕れずに成長が止まってしまうのが常です。そのことは、かなり偏平に凹んでしまった腹部からも窺われます。
  ハラビロカマキリ幼虫
ハラビロカマキリ幼虫
NikonD1X Sigma15/2.8Fisheye Speedlight
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